虫垂炎(盲腸)

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虫垂炎(盲腸)とは?

「盲腸」という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。じつは私たち医師の使う盲腸という言葉と、虫垂炎とは少し異なります。盲腸は大腸の一部であり、通常お腹の右下の部分にある小腸と大腸のつなぎ目のすぐ近くに位置します。この盲腸から細長く飛び出した袋状の臓器のことを虫垂と言います。この虫垂に何らかの原因で炎症を起こした状態のことを虫垂炎と言います。

右のわき腹が痛いというのが典型的な症状です。また最初はみぞおちが痛かったが、徐々に右の脇腹が痛くなってきたということもしばしばみられます。ただ右わき腹が痛くなる病気は多く、これらを確実に見分けるにはCTスキャン等の検査が必要になります。まずはお近くの医療機関を受診いただき、指示に従って下さい。

腹痛の写真

かつて虫垂炎の治療は手術が基本でした。今は薬で治療できるもの(単純性)と手術が必要なもの(複雑性)に分けて考えるようになりました。このように手術以外の選択肢を提示された場合、なかなか手術を選択しにくいかと思います。
ただ薬で治療できたとしても3人に1人は1年以内に再燃するといわれています。特にご多忙な方には、元気なうち、予定の無いうちに手術をしておくということをおすすめします。
当院では薬物治療後の虫垂炎の手術は日帰り手術が可能です。また十分にご自身で意思決定がいただける方には、原則付き添いをお願いしておりません。私たちは腹腔鏡を用いた日帰り低侵襲手術を行い、患者様の身体的、精神的、時間的な負担を可能な限り軽減します。

他院にて薬で散らした後(保存的加療後)

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虫垂炎(盲腸)の日帰り手術当日

  • 受付
  • 着替え・
    術前診察
  • 手術
  • リカバリー室
  • 帰宅
  • 私たちからの安着電話

日常復帰

  • 術後1日目

    私たちから電話にて問診を行います。

  • 術後2日目

    お身体の状態と相談の上で
    デスクワークなど無理のない範囲で
    お仕事も再開いただけます。

  • 術後7日目

    ほとんどの方は問題なく
    日常復帰いただけます。

手術後の合併症

感染、出血、他臓器損傷などが考えられます。このうち感染以外の合併症については術中観察で予防できます。感染については、術前後の抗菌薬投与で予防します。この他希ですが重篤な合併症として縫合不全があります。虫垂の縫い目がうまくくっつかないことです。術後3-14日の間に起きることがあります。必ず腹痛、発熱などの症状がありますので、少しでも変わったことがあればご連絡いただきたいです。

保険診療が適応されますので、非常に高額になったり、施設間で⼤きな差が出る事はありません。

表1
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  70才以上の方 70才未満の方
保険負担割合 1割負担 2割負担 3割 3割
診察のみ 約1,000円 約1,700円 約2,500円 約2,500円
術前検査 約2,300円 約4,600円 約7,000円 約7,000円
手術費用 約18,000円 約18,000円 ※1 約118,000円 ※2 約118,000円 ※2
  • ※1 自己負担は18,000円が上限となります。
  • ※2 高額療養費制度により負担が軽くなる事があります。

高額療養費制度とは、ひと月で医療機関や薬局の窓口で支払った額が上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。上限額は、年齢や所得によって異なります。

表2
所得区分(年収の目安) 自己負担限度額(目安)
770万円以上 約110,000円
370~770万円 82,000円
370万円未満 57,600円
非課税世帯 35,400円