1. ホーム
  2. 医師紹介・院長ブログ
  3. 術式選択:鼠径部切開法か腹腔鏡手術か
鼠径ヘルニア
所 為然院長

術式選択:鼠径部切開法か腹腔鏡手術か

鼠径ヘルニアの手術で最も重要な事は、ヘルニア門にしっかりとメッシュを充てる事です。

メッシュの挿入方法ですが、鼠径部切開法か腹腔鏡手術、に大別できます。

鼠径部切開法に比べ、腹腔鏡手術は以下の4つのメリットがあるため、当院は腹腔鏡手術を第一選択としています。

 

1.両側を観察可能

術前のエコー検査で反対側にも鼠径ヘルニアが存在するかどうかを確認します。しかし、術前検査は完璧ではなく、見逃される反対側の鼠径ヘルニアは必ずあると考えます。

腹腔鏡手術は腹腔内から反対側の鼠径ヘルニアの有無を直接観察する事が可能です。

反対側にも鼠径ヘルニアがある場合、同時に手術する事が可能です。(両側手術と片側手術の手術費用は同じです。)

 

2.すべてのヘルニア門を覆える

鼠径部のヘルニアは外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、と3つあります。

鼠径部切開法ではそのうちの2つ、外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアのヘルニア門をメッシュで覆う事が可能です。

それに対して、腹腔鏡手術は3つのヘルニア門すべてをメッシュで覆う事が可能です。

 

3.感染を起こしにくい

術後感染は創部の皮下脂肪に生じます。

腹腔鏡手術は創部が小さいため、感染のリスクが低いです。

また、創部感染を生じたとしてもメッシュまで距離があるため、メッシュ感染に至る事はありません。

 

4.術後の回復

腸蠕動回復までの時間、初回歩行までの時間、経口摂取再開までの時間が早いと言われています。

著者

院長
所 為然Yukinari Tokoro

略歴

2010年3月 広島大学医学部医学科卒業
2010年4月 成田赤十字病院
2012年4月 千葉大学医学部付属病院肝胆膵外科
2014年4月 千葉県がんセンター消化器外科
2017年4月 大阪赤十字病院消化器外科
2022年12月 MIDSクリニック開院

資格

外科学会専門医/消化器外科学会専門医/消化器がん外科治療認定医/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本臨床外科学会/日本医癌学会/日本内視鏡外科学会/日本食道学会/日本ヘルニア学会/日本臨床栄養代謝学会

一覧へ戻る