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鼠径ヘルニア
田村 卓也院長

名医が解説!鼠径ヘルニアの原因から見る注意が必要なお仕事~駅員~

はじめに

駅員の仕事は、乗客への案内や安全確認、切符のチェックなど多岐にわたる重要な役割を担っています。長時間立ち続ける業務や、重い荷物を扱うこともあるため、体に負担がかかることが少なくありません。今回は、駅員の仕事と鼠径ヘルニアのリスクについて解説します。

鼠径ヘルニアの原因

鼠径ヘルニアは、腹壁が弱まり腸や脂肪が突出する状態です。主な原因は以下の通りです:

  1. 遺伝的要因: 家族歴があるとリスクが高まります。
  2. 年齢: 筋肉が加齢で弱まり、リスクが増加します。
  3. 腹圧の上昇: 重い荷物を持ち上げる際や、激しい咳が原因となることがあります。

駅員の仕事と鼠径ヘルニアのリスク

駅員の仕事では、以下の要因で鼠径ヘルニアのリスクが高まる可能性があります:

  1. 長時間の立ち仕事: 改札業務やプラットフォームでの安全確認が多く、立ちっぱなしの時間が長いです。
  2. 重い荷物の取り扱い: 忘れ物や乗客の荷物を持ち運ぶ際に、腹圧がかかることがあります。
  3. 急な動き: 緊急時や忙しい時間帯に、素早い対応が求められることがあります。

注意すべきこと

駅員として働く際には、以下の点に注意することで鼠径ヘルニアのリスクを軽減できる可能性があります:

  1. 正しい持ち上げ方: 重い荷物を持ち上げる際、膝を使い、腰や腹部に負担をかけないようにする。
  2. 定期的な休憩: 長時間立ち続ける業務でも、適度に体を動かすことが重要です。
  3. 体重管理: 健康的な体重を維持し、腹圧を抑えることも予防の一環です。

日帰り手術のすすめ

もし鼠径ヘルニアが発生した場合、早期の治療が必要です。駅員のように忙しい職業の方には、日帰り手術が最適です。以下がそのメリットです:

  • 短時間で完了: 手術は数時間で終わり、当日中に帰宅が可能。
  • 早期復帰: 術後の回復が早く、翌日から軽い業務に戻れます。
  • 負担軽減: 入院が不要なため、業務への影響が少なく済みます。

まとめ

駅員の仕事は、長時間立つことや重い荷物の扱いがあり、鼠径ヘルニアのリスクが高まる可能性があります。しかし、適切な予防策を取ることでリスクを軽減でき、万が一の場合でも、早期の治療で素早く復帰が可能です。健康を保ちながら、安心して業務を続けられるよう体のケアを大切にしましょう。

鼠径部(足の付け根)の膨らみやしこりが気になる方は、鼠径ヘルニアの可能性があります。当院では平日21時まで診療を行っており、土日祝日も対応可能です。電話やLINEで24時間ご相談を受け付けておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。

著者

院長
田村 卓也Takuya Tamura

略歴

2012年3月 川崎医科大学医学部卒業
2012年4月 川崎医科大学附属川崎病院
2014年4月 大阪赤十字病院
2022年12月 MIDSクリニック入職
2024年2月 MIDSクリニック院長に就任

資格

外科学会専門医/内視鏡外科学会技術認定医/癌治療認定医/JATEC(外傷診療研修)修了/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本内視鏡外科学会/大腸肛門病学会/日本ヘルニア学会/日本臨床外科学会

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