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論文紹介鼠径ヘルニア
田村 卓也院長

名医達が語る鼠径ヘルニア治療の未来:最新の研究優先課題とは?


最新のヘルニア手術研究について

大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックのブログへようこそ。今回は、ヘルニア手術の世界で注目を集めている最新の研究についてお話しします。

研究の概要

アメリカの専門家グループが行った興味深い研究が最近発表されました。この研究は、ヘルニア手術の分野で今後重点的に取り組むべき課題を明らかにしています。(出典:Remulla, D. et al. "Research prioritization in hernia surgery: a modified Delphi ACHQC and VHOC expert consensus" Hernia, 2024)

特定された重要な研究課題

研究者たちは、多くの専門家の意見を集め、ヘルニア治療で最も重要な11の研究課題を特定しました。その中には、私たちの専門である鼠径ヘルニアに関する興味深いテーマがいくつか含まれています:

  • 片側の鼠径ヘルニアを治す時に見つかった反対側の小さなヘルニアをどうするべきか
  • 鼠径ヘルニアの手術後に起こる慢性的な痛みにどう対処するべきか
  • 緊急手術が必要な鼠径ヘルニアの場合、人工のメッシュを使うことは安全か

日々の診療での課題

これらの課題は、日々の診療でも私たちが直面している問題です。例えば、片側のヘルニアを治す際に反対側にも小さなヘルニアが見つかることがあります。このような場合、同時に手術をするべきか、それとも様子を見るべきかという判断は非常に重要です。当院では、偶然発見した対側のヘルニア門については、嵌頓のリスクがあると判断した場合は修復するようにしております。

また、手術後の慢性的な痛みは患者さんの生活の質に大きく影響します。この問題に対する最適な対処法を見つけることは、私たちにとって大きな課題の一つです。

研究から見えるヘルニア治療の未来

この研究は、ヘルニア治療の未来を示唆しています。私たちは常に最新の研究成果に注目し、患者さんにとって最善の治療を提供できるよう努めています。

当クリニックでの治療について

もし鼠径ヘルニアでお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ当クリニックにご相談ください。日帰りの腹腔鏡手術を専門としており、患者さん一人一人に合わせた最適な治療法をご提案いたします。最新の知見を取り入れた安全で効果的な治療を受けていただけます。

ヘルニアの症状がある方、または気になる方は、早めの受診をおすすめします。早期発見・早期治療が、より良い治療結果につながります。当クリニックでは、丁寧な説明と最新の治療法で、皆様の健康をサポートいたします。

鼠径部(足の付け根)の膨らみ、しこりは鼠径ヘルニアかもしれません。平日は21時まで診療し、土日祝日も診療しております。電話やLINEで24時間相談を受け付けております。いつでもお気軽にご相談ください。

著者

院長
田村 卓也Takuya Tamura

略歴

2012年3月 川崎医科大学医学部卒業
2012年4月 川崎医科大学附属川崎病院
2014年4月 大阪赤十字病院
2022年12月 MIDSクリニック入職
2024年2月 MIDSクリニック院長に就任

資格

外科学会専門医/内視鏡外科学会技術認定医/癌治療認定医/JATEC(外傷診療研修)修了/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本内視鏡外科学会/大腸肛門病学会/日本ヘルニア学会/日本臨床外科学会

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