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鼠径ヘルニア
田村 卓也院長
これで今日から名医の診断!鼠径ヘルニアのセルフチェック!
はじめに
鼠径ヘルニアは、腹壁の一部が弱くなり、腸や脂肪が突出する病気です。特に中年以降の男性に多く見られます。早期発見が重要であり、セルフチェックはその第一歩です。
鼠径ヘルニアのセルフチェック方法
視覚的な確認ポイント
- 鼠径部(股の部分)に膨らみがないか確認します。特に立ち上がったり、咳をしたりしたときに膨らみが目立つ場合は注意が必要です。
触覚的な確認ポイント
- 立った状態で鼠径部に触れて、ふくらみやしこりがないか確認します。柔らかく押すと、戻る感触がある場合はヘルニアの可能性があります。
症状チェックリスト
- 痛みや違和感があるか
- 腹圧がかかる動作(咳、立ち上がり、重い物を持つ)で症状が悪化するか
- 長時間の立ち仕事や運動後に違和感が増すか
鼠径ヘルニアの種類と特徴
外鼠径ヘルニア
- 特徴: 腸や脂肪が内鼠径輪から鼠径管を通って脱出します。特に幼児や成人男性に多く見られます。
内鼠径ヘルニア
- 特徴: 鼠径管の後壁が腹膜とともに突出します。中年以降の男性や高齢者に多いです。
大腿ヘルニア
- 特徴: 鼠径管の下、大腿部に腸が突出します。中年以降の女性に多く、出産後の女性に特に見られます。嵌頓(カントン)ヘルニアのリスクが高く、早急な治療が必要です。
セルフチェック後の対応
医師の診断を受けるべき症状
- 上記のセルフチェックで異常を感じた場合、早めに専門医の診断を受けることが重要です。特に痛みが強い場合や、腫れが引かない場合は緊急の診断が必要です。
早期発見のメリット
- 早期発見により、手術が必要な場合でも負担が軽減されます。また、ヘルニアが悪化する前に対処することで、生活の質を保つことができます。
治療方法と日帰り手術のメリット
外鼠径ヘルニアの治療
- 開腹手術や腹腔鏡手術によって、突出した部分を元に戻し、筋膜を補強します。
内鼠径ヘルニアの治療
- 同様に開腹手術や腹腔鏡手術が行われ、再発防止のために人工補強材を使用することが多いです。
大腿ヘルニアの治療
- 特に嵌頓(カントン)ヘルニアのリスクが高いため、早急な手術が推奨されます。
日帰り手術の利点
- 入院が不要: 患者の負担が軽減され、快適な環境で回復が可能です。
- 感染リスクの低減: 病院内での感染リスクが減少します。
- 早期社会復帰: 迅速に日常生活や仕事に戻ることができます。
- 医療費の削減: 入院費用が不要なため、全体の医療費を抑えることができます。
当院での治療の流れ
初診日
初診では、専門医による診断とカウンセリングを行います。必要に応じて画像診断などを行い、ヘルニアの状態を詳しく確認します。術前検査等もこの日のうちに完了します。
手術日
手術は1日で完結します。手術日はおおよそ来院から4時間程度の滞在でご帰宅いただきます。(術後の状態により前後することがあります。)術当日、1日目、3日目にお電話で体調をお聞きします。
まとめ
鼠径ヘルニアは早期発見と治療が重要です。セルフチェックを定期的に行い、異常を感じた場合は早めに専門医の診断を受けましょう。当院では、安全かつ効果的な治療を提供し、患者様の生活の質を高めるためのサポートを行っています。鼠径ヘルニアの治療をお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。
鼠径部(足の付け根)のしこりは様々な病気が考えられ、当院では鼠径ヘルニア以外の疾患についても責任をもって鑑別診断や治療を行います。土日祝日も診療しております。電話やLINEで24時間相談を受け付けております。いつでもお気軽にご相談ください。