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鼠径ヘルニア
田村 卓也副院長

鼠径ヘルニア手術 ~運動していてもオッケーです~

こんにちは大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックです。

今日は鼠径ヘルニアと運動の関係についてのお話です。

 

運動は健康増進に有用です

運動は食事と並んで健康であるために欠かせないものです。

近年は映像コンテンツの充実により、ご自宅でレッスン動画などを見て運動されている方も増えていると思います。

現在はコロナによる規制も緩和され、ジム等に通われている方も増えたのではないでしょうか?

間違いなく運動はした方が良いと言えます。

 

鼠径ヘルニアと運動の関係

鼠径ヘルニアの国際ガイドラインにはヘルニアのリスク因子が記載されています。鼠径ヘルニアは男性に多く、対側のヘルニアがある方はもう片方に起きやすいなどが挙げられます。

また前立腺摘出術後など特定のご病気をお持ちの方に多いという傾向もあるといわれています。

ただこの中に運動を明らかなリスクとする提言は含まれていません。

激しい運動をするとお腹に圧力がかかるため、腹腔内臓器が腹壁に出来た穴から飛び出す鼠径ヘルニアは起きやすくなるのではないかと心配される方もおられるのではないでしょうか?

全く関係ないということは証明できないでしょうが、運動そのものは健康増進に有益であり、制限する必要はなくむしろ励行すべきものと私は考えます。

 

強度の高い運動は鼠径ヘルニアのリスクである可能性も

運動と直接の関係はないかもしれませんが、1日6時間以上の立ち仕事や歩いての仕事をする方はヘルニアになりやすいというデータがあります。

また1日4000㎏以上の荷物を持ち上げる仕事をされている方もヘルニアになりやすいというデータがあります。

つまり、ウエイトトレーニングや長時間の運動などはリスクになる可能性があるかもしれません。

しかし先述した通り運動は励行するべきものと考えますので、鼠径ヘルニアにならないために運動を控えるというのはナンセンスでしょう。

皆様にはたとえ鼠径ヘルニアになったとしても治療後に運動を続けていただきたいと思います。

 

ヘルニア術後はウォーキングなどの軽い運動であれば術翌日からでも可能です。

ウエイトトレーニングや競技スポーツなどの強度の高い運動は術後1週間以降から行っていただくのが一般的です。

日々トレーニングに励んでおられる方の中にも、鼠径ヘルニアに悩まれている方がおられると思います。

 

お時間は取らせません。

運動を愛好されている方にも日帰り手術は良い選択であると考えます。

まずはお悩みをご相談ください。お電話、LINEで24時間受け付けております。

著者

副院長
田村 卓也Takuya Tamura

略歴

2012年3月 川崎医科大学医学部卒業
2012年4月 川崎医科大学附属川崎病院
2014年4月 大阪赤十字病院
2022年12月 MIDSクリニック入職

資格

外科学会専門医/内視鏡外科学会技術認定医/癌治療認定医/JATEC(外傷診療研修)修了/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本内視鏡外科学会/大腸肛門病学会/日本ヘルニア学会/日本臨床外科学会

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