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論文紹介鼠径ヘルニア
所 為然外科部長

画期的な3D技術で鼠径ヘルニア(脱腸)を解説!患者さまの理解と治療の質向上に期待



画期的な研究が明らかにする鼠径ヘルニアの理解

みなさま、こんにちは。大阪うめだ鼠径ヘルニア(脱腸)MIDSクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。今回は、鼠径ヘルニア(脱腸)の理解を深める画期的な研究についてご紹介します。

新たな3Dビデオガイドが登場

ベルギーのルーベン大学病院のM. Miserez教授らが発表した「Exploring Groin Hernias: A Visual 3D Guide to Diagnosis and Treatment」という論文(Journal of Abdominal Wall Surgery, 2024年9月発表)で、鼠径ヘルニア(脱腸)をわかりやすく説明する3Dビデオガイドが開発されました。

研究の主なポイント

目的

  • 鼠径ヘルニア(脱腸)の仕組みや治療法を3Dで視覚的に説明
  • 患者さまへの説明と医師の訓練に役立てる

方法

  • **男性の鼠径部(太ももの付け根)**を3Dモデル化
  • ヘルニア(脱腸)の種類や手術方法を6分間のビデオで解説

主な内容

  • 鼠径部の構造を詳しく紹介
  • 直接型、間接型、大腿ヘルニア(脱腸)の違いを説明
  • 実際の症例写真で症状を紹介
  • 手術で使用する**メッシュ(人工膜)**の種類や特徴を解説
  • 切開手術と腹腔鏡手術の違いを説明

期待される効果

  • 患者さまが手術の内容を理解しやすくなる
  • 医師の技術向上に貢献

今後の課題

  • **女性の鼠径ヘルニア(脱腸)**用のビデオ作成
  • より複雑な症例に対応したビデオの開発
  • このビデオを使った教育効果の研究

3Dビデオガイドの今後の活用

この3Dビデオは、複雑な鼠径ヘルニア(脱腸)の仕組みや治療法をわかりやすく説明できる画期的なツールです。日本語版が作成されれば、患者さまへの説明や若手医師の教育に大変役立つでしょう。また、高齢化が進む日本では今後も鼠径ヘルニア(脱腸)の患者さまが増えると予想されるため、このようなツールの活用が期待されます。

当院の取り組み

当院では、最新の医療知識と技術を活用し、鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り腹腔鏡手術を専門に行っています。もし鼠径部の違和感や膨らみでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。経験豊富な医師が丁寧に説明し、最適な治療法をご提案いたします。早期発見・早期治療が大切ですので、少しでも気になる症状があればぜひ当院までお問い合わせください。

著者

外科部長
所 為然Yukinari Tokoro

略歴

2010年3月 広島大学医学部医学科卒業
2010年4月 成田赤十字病院
2012年4月 千葉大学医学部付属病院肝胆膵外科
2014年4月 千葉県がんセンター消化器外科
2017年4月 大阪赤十字病院消化器外科
2022年12月 MIDSクリニック開院
2024年2月 外科部長就任

資格

外科学会専門医/消化器外科学会専門医/消化器がん外科治療認定医/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本臨床外科学会/日本医癌学会/日本内視鏡外科学会/日本食道学会/日本ヘルニア学会/日本臨床栄養代謝学会

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