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論文紹介鼠径ヘルニア
田村 卓也院長

遠隔医療で鼠径ヘルニア(脱腸)の術前相談が可能に!最新の研究結果をご紹介

鼠径ヘルニア術前相談における遠隔医療の有効性について

皆さま、こんにちは。大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックです。
今回は、鼠径ヘルニア(脱腸)の術前相談における遠隔医療の有効性について、最新の研究結果をご紹介します。この研究は、アメリカの医学雑誌「Hernia」に2024年に掲載されたもので、遠隔医療が従来の対面診療と同等の安全性と効果を持つことを示しています。

 

研究の概要

この研究では、265人の患者さんを対象に、遠隔医療群と対面診療群に分けて比較しました。
結果として、術後の合併症の発生率には両群で差がありませんでした。さらに、遠隔医療群では術前の外科医との面談回数が少なく、手術時間も短縮されました。
また、**対面診療を受けた患者さんの41%**が、術後のフォローアップとして遠隔医療を選択したことが報告されています。

この研究から分かったこと

この研究結果から、適切に選ばれた患者さんであれば、遠隔医療での術前相談は安全かつ実行可能な選択肢となることがわかります。
さらに、遠隔医療は、医療へのアクセスを向上させる可能性もあります。

 

日本での応用可能性

高齢化が進み、地方では医療機関が少なくなっている日本では、遠隔医療の導入が重要な解決策になるかもしれません。
日本の優れた技術インフラを活用すれば、遠隔医療の導入もスムーズに進むでしょう。

 

当院からのコメント

この研究結果は、私たち大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックの取り組みとも一致します。当院では、鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り腹腔鏡手術を専門としており、患者さんの利便性を考えた遠隔での術前相談を積極的に行います。

もし鼠径部(足の付け根)に違和感や膨らみを感じたら、早めの受診をおすすめします。当院では、対面診療はもちろん、ご自宅から安心して相談いただける遠隔診療も行っております。
まずは気軽にご相談ください。あなたに最適な治療法を一緒に見つけていきましょう。

出典

Felix, Z., et al. (2024). Postoperative outcomes among patients evaluated via telemedicine-based preoperative consultations for inguinal hernia care. Hernia. https://doi.org/10.1007/s10029-024-03095-9

著者

院長
田村 卓也Takuya Tamura

略歴

2012年3月 川崎医科大学医学部卒業
2012年4月 川崎医科大学附属川崎病院
2014年4月 大阪赤十字病院
2022年12月 MIDSクリニック入職
2024年2月 MIDSクリニック院長に就任

資格

外科学会専門医/内視鏡外科学会技術認定医/癌治療認定医/JATEC(外傷診療研修)修了/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本内視鏡外科学会/大腸肛門病学会/日本ヘルニア学会/日本臨床外科学会

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