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鼠径ヘルニア
田村 卓也院長

名医が解説!鼠径ヘルニアの原因から見る注意が必要なお仕事~チケット販売員~

はじめに

秋は涼しく、フェスやイベントが開催されるのに最適な季節です。チケット販売員として、イベントに参加する方々にサービスを提供する重要な役割を担っています。しかし、長時間立ちっぱなしの仕事は、身体に負担がかかることが少なくありません。今回は、チケット販売員の仕事と鼠径ヘルニアのリスクについて解説します。

鼠径ヘルニアの原因

鼠径ヘルニアは、腹壁が弱くなり、腸や脂肪が腹部から突出する状態です。主な原因には以下があります:

  1. 遺伝的要因: 家族歴がある場合、リスクが高まります。
  2. 年齢: 筋肉が加齢で弱くなり、リスクが増加。
  3. 腹圧の上昇: 重い物を持ち上げる、咳や便秘が引き金となります。

チケット販売員の仕事と鼠径ヘルニアのリスク

秋のイベントシーズンには、チケット販売員は忙しく、以下の要因で鼠径ヘルニアのリスクが高まることがあります:

  1. 長時間の立ち仕事: フェスやイベントの際、長時間立ち続けることで下腹部に負担がかかる。
  2. 重い機材や備品の運搬: チケットカウンターや関連備品の持ち運び時に腹圧がかかることがある。

注意すべきこと

チケット販売員として働く際には、以下の点に注意することで鼠径ヘルニアのリスクを軽減できる可能性があります:

  1. 正しい持ち上げ方: 重い備品を持ち上げる際には、腰に負担をかけないよう膝を使う。
  2. 定期的な休憩: 立ち続ける仕事でも、適度に体を動かし、定期的に休憩を取る。
  3. 体重管理: 健康な体重を維持し、腹圧を抑えることも予防の一つです。

日帰り手術のすすめ

鼠径ヘルニアが発生した場合、早期に治療を受けることが重要です。チケット販売員の方々には、日帰り手術が最適です。以下がそのメリットです:

  • 短時間で完了: 手術は数時間で終わり、当日に帰宅可能。
  • 早期復帰: 術後の回復が早く、翌日から軽い活動が可能です。
  • 負担軽減: 入院が不要なため、仕事に影響を与えにくい。

まとめ

秋のイベントシーズンは忙しく、チケット販売員の仕事は身体に負担がかかる場面が多いです。しかし、適切な予防策を講じることで鼠径ヘルニアのリスクを軽減できる可能性があります。万が一、ヘルニアが発生した場合は、日帰り手術を検討し、早期に治療を行いましょう。健康を維持し、イベントを支えるために、体のケアを大切にしてください。

鼠径部(足の付け根)の膨らみやしこりが気になる方は、鼠径ヘルニアの可能性があります。当院では平日21時まで診療を行っており、土日祝日も対応可能です。電話やLINEで24時間ご相談を受け付けておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。

著者

院長
田村 卓也Takuya Tamura

略歴

2012年3月 川崎医科大学医学部卒業
2012年4月 川崎医科大学附属川崎病院
2014年4月 大阪赤十字病院
2022年12月 MIDSクリニック入職
2024年2月 MIDSクリニック院長に就任

資格

外科学会専門医/内視鏡外科学会技術認定医/癌治療認定医/JATEC(外傷診療研修)修了/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本内視鏡外科学会/大腸肛門病学会/日本ヘルニア学会/日本臨床外科学会

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