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鼠径ヘルニア
田村 卓也院長

名医が解説!鼠径ヘルニアの原因から見る注意が必要なお仕事~フォトグラファー~

はじめに

フォトグラファーは、創造力を駆使して美しい写真を撮影し、特別な瞬間を永遠に残す素晴らしい仕事です。多様な分野で活躍でき、技術と芸術が融合する仕事は、特にやりがいがあります。しかし、フォトグラファーは長時間の立ち仕事や機材の持ち運びが多いため、体への負担が大きいことも事実です。今回は、鼠径ヘルニアの原因とそのリスクが高まるフォトグラファーの仕事について詳しく解説します。

鼠径ヘルニアの原因

鼠径ヘルニアは、腹壁の一部が弱くなり、腸や脂肪が鼠径管を通って突出する状態です。主な原因には以下の要素があります:

  1. 遺伝的要因: 家族歴がある場合、リスクが高まります。
  2. 年齢: 年齢とともに筋肉が弱くなり、ヘルニアのリスクが増加します。
  3. 性別: 男性に多く見られます。
  4. 腹圧の上昇: 重い物を持ち上げる、激しい咳や便秘などが原因となります。

フォトグラファーの仕事と鼠径ヘルニアのリスク

フォトグラファーの仕事は、創造力を発揮し、感動的な瞬間を切り取る素晴らしい職業ですが、以下の点で鼠径ヘルニアのリスクが高まる可能性があります:

  1. 長時間の立ち仕事: 撮影現場で長時間立ち続けることが多く、下腹部に負担がかかります。
  2. 重い機材の持ち運び: カメラやレンズ、照明機材などを頻繁に持ち運ぶことで腹圧が上がる可能性があります。
  3. 不規則な体勢: 撮影の際に、体を曲げたり、無理な姿勢を取ることが求められる場合があります。

注意すべきこと

フォトグラファーとして働く際には、以下の点に注意することで鼠径ヘルニアのリスクを軽減できる可能性があります:

  1. 正しい持ち上げ方: 重い機材を持ち上げる際は、膝を使って持ち上げ、腰に負担をかけないようにする可能性があります。
  2. 定期的な休憩: 長時間の撮影中にも、適度に休憩を取る可能性があります。
  3. 体重管理: 健康的な体重を維持し、腹圧を抑える可能性があります。

日帰り手術のすすめ

鼠径ヘルニアが発生した場合、早期に治療することが重要です。忙しいフォトグラファーの皆さんには、日帰り手術が最適です。以下がそのメリットです:

  • 短時間で完了: 手術は数時間で終わり、当日中に帰宅可能。
  • 早期復帰: 術後の回復が早く、翌日から軽い活動が可能。
  • 負担軽減: 入院が不要なため、仕事への影響が少ない。

まとめ

フォトグラファーの仕事は、創造的でやりがいのある一方、鼠径ヘルニアのリスクを高める要因が含まれています。しかし、適切な予防策を講じることでリスクを軽減できる可能性があります。万が一ヘルニアが発生した場合は、日帰り手術で早期に対応することをお勧めします。健康を維持し、創造的な仕事を続けるために、体のケアを大切にしましょう。

鼠径部(足の付け根)の膨らみ、しこりは鼠径ヘルニアかもしれません。平日は21時まで診療し、土日祝日も診療しております。電話やLINEで24時間相談を受け付けております。いつでもお気軽にご相談ください。

 

著者

院長
田村 卓也Takuya Tamura

略歴

2012年3月 川崎医科大学医学部卒業
2012年4月 川崎医科大学附属川崎病院
2014年4月 大阪赤十字病院
2022年12月 MIDSクリニック入職
2024年2月 MIDSクリニック院長に就任

資格

外科学会専門医/内視鏡外科学会技術認定医/癌治療認定医/JATEC(外傷診療研修)修了/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本内視鏡外科学会/大腸肛門病学会/日本ヘルニア学会/日本臨床外科学会

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