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鼠径ヘルニア
田村 卓也院長

名医が解説!鼠径ヘルニアの原因から見る注意が必要なお仕事~薬剤師~

はじめに

薬剤師として働く皆さんは、患者の健康を支え、医療チームの一員として重要な役割を担っています。薬の調剤や健康相談を通じて社会に貢献することができるやりがいのある仕事ですが、長時間の立ち仕事や細かい作業が多いため、体に負担がかかることも少なくありません。今回は、鼠径ヘルニアの原因と、そのリスクが高まる薬剤師の仕事について詳しく解説します。

鼠径ヘルニアの原因

鼠径ヘルニアは、腹壁の一部が弱くなり、腸や脂肪が鼠径管を通って突出する状態です。主な原因には以下の要素があります:

  1. 遺伝的要因: 家族歴がある場合、リスクが高まります。
  2. 年齢: 年齢とともに筋肉が弱くなり、ヘルニアのリスクが増加します。
  3. 性別: 男性に多く見られます。
  4. 腹圧の上昇: 重い物を持ち上げる、激しい咳や便秘などが原因となります。

薬剤師の仕事と鼠径ヘルニアのリスク

薬剤師の仕事は、患者と向き合い、薬を正確に調剤し、健康相談に応じる責任感のある業務です。しかし、以下のような日常業務が鼠径ヘルニアのリスクを高める可能性があります:

  1. 長時間の立ち仕事: 調剤や患者対応の際に、立ち続けることが多く、下腹部に負担がかかります。
  2. 重い薬品や在庫の持ち運び: 薬局や病院内で薬品や在庫を持ち運ぶ際、腹圧がかかることがあります。
  3. 急な動きや屈んだ姿勢: 忙しい時間帯に迅速に対応することが求められるため、体に負担がかかりやすいです。

注意すべきこと

薬剤師として働く際には、以下の点に注意することで鼠径ヘルニアのリスクを軽減できる可能性があります:

  1. 正しい持ち上げ方: 重い物を持ち上げる際は、膝を使って持ち上げ、腰に負担をかけないようにする可能性があります。
  2. 定期的な休憩: 長時間の立ち仕事を避け、適度に休憩を取る可能性があります。
  3. 体重管理: 健康的な体重を維持し、腹圧を抑える可能性があります。

日帰り手術のすすめ

鼠径ヘルニアが発生した場合、早期に治療することが重要です。忙しい薬剤師の皆さんには、日帰り手術が最適です。以下がそのメリットです:

  • 短時間で完了: 手術は数時間で終わり、当日中に帰宅可能。
  • 早期復帰: 術後の回復が早く、翌日から軽い活動が可能。
  • 負担軽減: 入院が不要なため、仕事への影響が少ない。

まとめ

薬剤師の仕事は、鼠径ヘルニアのリスクを高める要因が含まれていますが、適切な予防策を講じることでリスクを軽減できる可能性があります。万が一ヘルニアが発生した場合は、日帰り手術で早期に対応することをお勧めします。健康を維持し、患者に最良のケアを提供するために、体のケアを大切にしましょう。

鼠径部(足の付け根)の膨らみ、しこりは鼠径ヘルニアかもしれません。平日は21時まで診療し、土日祝日も診療しております。電話やLINEで24時間相談を受け付けております。いつでもお気軽にご相談ください。

著者

院長
田村 卓也Takuya Tamura

略歴

2012年3月 川崎医科大学医学部卒業
2012年4月 川崎医科大学附属川崎病院
2014年4月 大阪赤十字病院
2022年12月 MIDSクリニック入職
2024年2月 MIDSクリニック院長に就任

資格

外科学会専門医/内視鏡外科学会技術認定医/癌治療認定医/JATEC(外傷診療研修)修了/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本内視鏡外科学会/大腸肛門病学会/日本ヘルニア学会/日本臨床外科学会

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