医師紹介・院長ブログ
- ホーム
- 医師紹介・院長ブログ
- 鼠径ヘルニア手術:TAPP法とTEP法の比較 - 最新の研究結果から
鼠径ヘルニア手術:TAPP法とTEP法の比較 - 最新の研究結果から
皆さま、こんにちは。大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックです。今回は、鼠径ヘルニア手術に関する最新の研究についてご紹介します。
今回の情報は、権威ある医学文献データベース「Cochrane Database of Systematic Reviews」に最近掲載された研究論文「Transabdominal pre-peritoneal (TAPP) versus totally extraperitoneal (TEP) laparoscopic techniques for inguinal hernia repair」に基づいています。
鼠径ヘルニアとは?
まず、鼠径ヘルニアについて簡単におさらいしましょう。これは、お腹の中の臓器(主に腸)が腹壁の弱い部分から飛び出してしまう病気です。特に男性に多く見られ、症状が進行すると手術が必要になることがあります。
腹腔鏡手術の2つの方法
鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術には、主に「TAPP法」と「TEP法」という2つの方法があります。上記の研究では、これらの方法を詳細に比較しています。
研究結果のポイント
- 安全性と効果:重大な合併症、慢性的な痛み、ヘルニアの再発率について、TAPP法とTEP法でほとんど差がありませんでした。
- 手術の安定性:TEP法は、手術中に方法を変更する必要が生じる可能性が高いことが分かりました。一方、TAPP法はその可能性が低いことが確認されました。
- 医師の技術:TAPP法は比較的習得しやすいとされています。
TAPP法の利点
- 手技が比較的簡単で、医師が習得しやすい
- 両側のヘルニアの有無を確認できる
- 手術中に方法を変更する必要性が低い
まとめ
この研究結果から、TAPP法とTEP法はどちらも安全で効果的な手術方法であることが分かりました。特にTAPP法は、医師が習得しやすく、手術の安定性が高いという利点があります。
当院の対応
当院では、これらの研究結果や臨床経験を踏まえ、TAPP法を採用しております。TAPP法の利点を生かし、患者様により安全で効果的な治療を提供できるよう努めております。
また、当院ではTAPP法による日帰り手術が可能です。ご不安な点や気になることがございましたら、24時間365日お問い合わせを受け付けております。お気軽にご連絡ください。
鼠径ヘルニアでお悩みの方、手術をご検討の方は、ぜひ一度当院にご相談ください。経験豊富な医師が丁寧にご説明いたします。
鼠径部(足の付け根)の膨らみ、しこりは鼠径ヘルニアかもしれません。平日は21時まで診療し、土日祝日も診療しております。電話やLINEで24時間相談を受け付けております。いつでもお気軽にご相談ください。