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鼠径ヘルニアの手術に必要な解剖
はじめに
鼠径ヘルニア手術を成功させるためには、鼠径部の詳細な解剖学的知識が必要です。この記事では、鼠径ヘルニア手術に必要な解剖用語とその詳細について解説します。
鼠径管
鼠径管は、腹部の下部に位置し、鼠径部を通る短い管状の構造です。男性では精管が通り、精巣から精液を運ぶ役割を果たします。女性では子宮円索が通り、子宮の位置を安定させます。
内鼠径輪
内鼠径輪は鼠径管の内側の入口部分です。腹腔内の臓器が鼠径管に入る出発点であり、鼠径ヘルニアが発生する際の初期段階の場所です。ここが弱くなると、腸や他の組織が腹腔から脱出しやすくなります。
外鼠径輪
外鼠径輪は鼠径管の外側の出口部分です。鼠径管を通過した臓器や構造物が体外に出る部分であり、ヘルニアが完全に形成される場所でもあります。外鼠径輪の強度は、ヘルニアの予防と治療において重要です。
腹膜鞘状突起
腹膜鞘状突起は、腹膜の一部が鼠径管を通って鞘状に伸びた構造です。この突起が開存していると、臓器が鼠径管を通って突出することがあり、鼠径ヘルニアの原因となります。特に小児では、これが閉鎖しないことがヘルニアの原因となることが多いです。
大腿動静脈
大腿動静脈は、鼠径管のすぐ下を通る主要な血管です。大腿動脈は血液を下肢に供給し、大腿静脈は下肢から血液を回収します。これらの血管は、鼠径ヘルニア手術の際に重要なランドマークとなり、手術中の安全性確保に寄与します。
鼠径管の後壁
鼠径管の後壁は、鼠径管の後方に位置する筋膜構造です。鼠径管を支える役割を果たし、鼠径ヘルニアの形成や治療において重要な部分です。手術中に強化や修復が行われることが多く、術後の再発防止に重要です。
まとめ
鼠径ヘルニア手術の成功には、これらの解剖学的構造の理解が不可欠です。精密な手術を行うために、鼠径部の詳細な解剖知識を持つことが求められます。次回の鼠径ヘルニアの手術に関するブログでは、さらに細かい解剖を勉強していきます。
鼠径ヘルニアの治療をお考えの方は、ぜひ大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックにご相談ください。
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