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鼠径ヘルニア
田村 卓也院長
鼠径ヘルニア(脱腸)の原因2:内鼠径ヘルニア
こんにちは
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックです
今日はよくご質問を頂く鼠径ヘルニア(脱腸)の原因についてお話します。
鼠径ヘルニアの種類
鼠径ヘルニアは内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアに分けることができます。
これは飛び出す腹壁の場所による分類です。
先述した精巣などが絡む内鼠径輪をヘルニア門(臓器の脱出口)とする鼠径ヘルニアは、外鼠径ヘルニアになります。
外鼠径ヘルニアは生まれつき持っている方もおられますし、ご高齢になってから発症する方もおられます。
内鼠径ヘルニア
一方で内鼠径ヘルニアはほとんどの患者さんがご高齢の方になります。
内鼠径ヘルニアは内側三角と呼ばれる筋肉のない場所から内臓が脱出する病気です。
この内側三角は筋肉を覆う筋膜で内臓を支えている部位になります。
筋膜は加齢変化や腹圧により弱くなり、伸びやすくなります。
内側三角の筋膜が伸びて臓器が嵌まり込めるようになった状態を内鼠径ヘルニアと言います。
鼠径ヘルニアの原因(腹圧がかかる仕事)
腹圧がかかる状況は内鼠径ヘルニアのリスクと言えます。1日6時間以上の立ち仕事、4000㎏以上の重さのものを持ち上げる仕事をされている方は鼠径ヘルニアになり易いというデータがあります。
実際、美容師さんや理容師さんで鼠径ヘルニアを患って当院を受診される方は多いです。
原因が分かったとしても、鼠径ヘルニアを防ぐのは難しいことがわかると思います。ただ鼠径ヘルニアで困ったときに、対処することはできます。困ったときにはご相談ください。
文責 大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 副院長 田村卓也