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臍ヘルニア(でべそ)治療について~保険適応の可否~
幼少期から臍ヘルニア(でべそ)をお持ちの方へ
幼少期より臍ヘルニア(でべそ)をお持ちの方は多くおられると思います。成人で発症する臍ヘルニアは稀と言われていますが、発症される方が確実におられるのも事実です。「でべそ」という言葉が一般的なため、臍ヘルニアと言われるとピンとこない方も珍しくないと思います。
臍ヘルニアとは?
臍ヘルニアは、臍部の筋膜の隙間が広いことにより発症するヘルニアです。飛び出したり戻ったりすることが特徴ですが、これは皮膚の下まで筋膜を超えて内臓が飛び出しているためです。
嵌頓のリスクと症状
飛び出した内臓が戻せなくなった状態を「嵌頓(かんとん)」と言います。腸管などが嵌頓すると、痛みが生じ腸閉塞の状態になることもあります。一方、腹腔内や腹壁の脂肪が嵌まり込んで戻せなくなった場合は、痛みを感じないこともありますが、この場合でも見た目は同様にでべその状態です。
臍ヘルニアの健康リスクと美容的な問題
臍ヘルニアは健康上の問題だけでなく、美容的な問題にもなります。縦長の臍が好まれる傾向にあるという報告もあり、臍形成は保険適用外となりますが、臍ヘルニア(でべそ)であれば保険適応で手術が可能です。
臍ヘルニアの治療方法
臍ヘルニア(でべそ)は腹壁の構造上の問題であるため、手術でしか治せません。また、臍ヘルニアは重大な健康リスクにもつながるため、治療が必要な疾患です。当院では、臍ヘルニアの方に限らず、腹腔鏡手術の際に臍の傷と向き合ってきました。ただ単に治すのではなく、美しく治すことが大切だと考えています。
臍ヘルニア(でべそ)の日帰り手術について
当院では臍ヘルニア(でべそ)に対する日帰り手術を行っています。局所麻酔と全身麻酔をお選びいただけます。局所麻酔であれば、初診時の手術が可能なこともあります。当日の外来の空き状況や臍ヘルニア(でべそ)の状況等に応じて、適応を医師が判断します。必ずしも皆様に当日日帰り手術をご提供できるわけではありませんが、でき得る限り対応させていただきます。