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論文紹介鼠径ヘルニア
田村 卓也院長
鼠径ヘルニア手術後の痛みについて ―術後の痛みには様々な原因があります―
鼠径部と鼠径ヘルニアについて
鼠径部とは、お腹と足の付け根にある部分のことで、内臓を支える重要な部分です。この部分の筋肉や腱膜が弱くなると、**鼠径ヘルニア(脱腸)**という病気を発症することがあります。鼠径ヘルニア(脱腸)は、弱くなった部分から腸が飛び出してくる病気で、日本人の約100人に1人が発症する比較的一般的な病気です。
術後の痛みについて
最新の研究によると、鼠径ヘルニア(脱腸)の手術後に痛みを感じる患者さんのうち、約3割は手術とは無関係な原因による痛みであることが分かってきました。
痛みの主な原因
- 筋骨格系の問題:股関節の痛みや腰の痛み
- 神経系の問題:腰椎からくる神経の痛みなど
- その他:泌尿器科的な問題、婦人科的な問題など
痛みへの対応
痛みの原因は様々であるため、適切な診断が重要です。当院では、痛みを訴える患者さんに対して:
- 詳しい問診
- 丁寧な身体診察
- 必要に応じて専門医への紹介 を行っています。
まとめ
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックでは、最新の研究成果を取り入れながら、安全な日帰り腹腔鏡手術を提供しています。術後に気になる症状がある場合は、原因を正確に診断するために、早めの受診をお勧めします。痛みの種類や程度によって最適な治療法が異なりますので、まずは無料相談をご利用ください。
【出典】 Kroon L, et al. Causes of chronic pain unrelated to surgical trauma after groin hernia repair: a prospective cohort study. Hernia. 2025;29:13.