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手術の安全性とBMI:手術を受ける際に知っておきたいこと
こんにちは、大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックです。今回は、手術を安全に行うために知っておいていただきたい「体格指数(BMI)」の重要性についてお話しします。
BMIが手術に与える影響
手術の際、患者様のBMIがどのように影響するかをご存知でしょうか?最近の研究では、BMIが高いと手術の時間が延びたり、術後にトラブルが発生しやすくなったりすることが分かっています。特に、BMIが30以上の肥満の方は、手術時間が最大で23分長くなり、術後の合併症のリスクが4倍になる可能性があるのです。
また、BMIが40以上の患者様では、腹腔鏡を使った胆嚢摘出術が途中で開腹手術に切り替わるリスクが1.3倍に増加することも分かりました。同様に、BMIが35以上の方が鼠径ヘルニア手術を受ける場合、傷口に問題が起こるリスクが3倍に上昇する可能性があります。
安全な手術のために
当クリニックでは、これらのリスクを最小限に抑えるため、患者様一人ひとりの健康状態をしっかりと評価し、安全に手術を行うための最適なプランを立てています。BMIが40未満であれば胆嚢摘出術は比較的安全に行え、BMIが35未満であれば鼠径ヘルニア手術も同様に安全に行えることが、科学的にも示されています。
この情報は、2024年に発表された「Critical values for body mass index related to morbidity in high-volume low-complexity general surgery: a systematic review and meta-analysis」という論文を参考にしています。手術を安全に行うためには、BMIの管理が非常に重要ですので、ぜひご自身の健康管理に努めていただければと思います。
ご協力のお願い
最後に、当クリニックでの手術がより安全に行われるよう、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。安全な手術のために、どうぞよろしくお願いいたします。
鼠径部(足の付け根)の膨らみ、しこりは鼠径ヘルニアかもしれません。平日は21時まで診療し、土日祝日も診療しております。電話やLINEで24時間相談を受け付けております。いつでもお気軽にご相談ください。