医師紹介・院長ブログ
- ホーム
- 医師紹介・院長ブログ
- 名医が解説!鼠径ヘルニアの原因から見る注意が必要なお仕事~花屋さん~
名医が解説!鼠径ヘルニアの原因から見る注意が必要なお仕事~花屋さん~
はじめに
花屋さんとして働く皆さんは、美しい花々に囲まれ、彩り豊かな空間で日々の業務をこなしています。季節ごとの花を扱いながら、アレンジメントやブーケ作りで創造性を発揮し、人々の大切なイベントに華を添える素晴らしい仕事です。また、花や植物の育て方や種類についての知識も深まり、仕事を通じて自然と触れ合う機会が豊富です。
しかし、この魅力的な仕事には、長時間の立ち仕事や重労働がつきもので、体にかかる負担が大きいことも事実です。今回は、鼠径ヘルニアの原因と、そのリスクが高まる花屋さんの仕事について詳しく解説します。
鼠径ヘルニアの原因
鼠径ヘルニアは、腹壁の一部が弱くなり、腸や脂肪が鼠径管を通って突出する状態です。主な原因には以下の要素があります:
- 遺伝的要因: 家族歴がある場合、リスクが高まります。
- 年齢: 年齢とともに筋肉が弱くなり、ヘルニアのリスクが増加します。
- 性別: 男性に多く見られます。
- 腹圧の上昇: 重い物を持ち上げる、激しい咳や便秘などが原因となります。
花屋さんの仕事と鼠径ヘルニアのリスク
花屋さんの仕事は、美しい花々を扱う一方で、意外と体力を使う業務が多いです。以下は、花屋さんの業務で特に注意すべきポイントです:
- 重い鉢植えの持ち運び: 大きな鉢植えや土袋を運ぶ際に腹圧がかかることが多いです。
- 立ち仕事が多い: 花の手入れやアレンジメント作成など、長時間の立ち仕事が基本です。
- 急な動きや屈んだ姿勢: 花の手入れや水やりの際に、屈んだ姿勢や急な動きを求められることがあります。
これらの業務は、体力と持久力を必要とし、腰や関節への負担が大きく、腹圧の上昇が鼠径ヘルニアのリスクを高める可能性があります。
注意すべきこと
花屋さんとして働く際には、以下の点に注意することで鼠径ヘルニアのリスクを軽減できる可能性があります:
- 正しい持ち上げ方: 重い物を持ち上げる際は、膝を使って持ち上げ、腰に負担をかけないようにする可能性があります。
- 定期的な休憩: 長時間の立ち仕事を避け、適度に休憩を取る可能性があります。
- 体重管理: 健康的な体重を維持し、腹圧を抑える可能性があります。
日帰り手術のすすめ
鼠径ヘルニアが発生した場合、早期に治療することが重要です。忙しい花屋さんの皆さんには、日帰り手術が最適です。以下がそのメリットです:
- 短時間で完了: 手術は数時間で終わり、当日中に帰宅可能。
- 早期復帰: 術後の回復が早く、翌日から軽い活動が可能。
- 負担軽減: 入院が不要なため、仕事への影響が少ない。
まとめ
花屋さんの仕事は、鼠径ヘルニアのリスクを高める要因が多く含まれています。しかし、適切な予防策を講じることでリスクを軽減できる可能性があります。万が一ヘルニアが発生した場合は、日帰り手術で早期に対応することをお勧めします。健康な状態で職務を遂行するためにも、体のケアを怠らないようにしましょう。
鼠径部(足の付け根)の膨らみ、しこりは鼠径ヘルニアかもしれません。平日は21時まで診療し、土日祝日も診療しております。電話やLINEで24時間相談を受け付けております。いつでもお気軽にご相談ください。