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論文紹介:内視鏡外科技術認定制度による資格取得者向けガイドライン - 鼠径ヘルニア治療の革新②
こんにちは。当院では現在、小児の鼠径ヘルニア手術は行っておりませんが、最新の研究成果をご紹介いたします。これは、小児の鼠径ヘルニア治療を考えている方々にとって有益な情報です。
小児の鼠径ヘルニア治療:最新の研究から
近年、小児の鼠径ヘルニア治療において、腹腔鏡手術(お腹に小さな穴を開けて行う手術)が注目されています。従来の開腹手術と比較して、以下のような興味深い点が明らかになりました。
1. 反対側のヘルニア発生が少ない
腹腔鏡手術を受けたお子さまは、反対側に新たなヘルニアが発生する確率が低いことが報告されています。
2. 両側ヘルニアの場合の利点
両側にヘルニアがある場合、腹腔鏡手術では手術時間が短縮できる可能性があります。これにより、お子さまへの負担が軽減されることが期待されます。
3. 術後の合併症が少ない傾向
術後の腫れや出血などの問題が、従来の手術よりも少ない傾向が見られました。これにより、回復がスムーズに進む可能性があります。
4. 再発率や痛みは従来と同程度
ヘルニアの再発率や術後の痛みは、従来の手術とほぼ同程度であることが確認されています。
これらの知見は、2024年にAsian Journal of Endoscopic Surgeryに掲載された「Practice guidelines on endoscopic surgery for qualified surgeons by the endoscopic surgical skill qualification system: Hernia」という論文に基づいています。ただし、この腹腔鏡手術はまだ新しい方法であり、施術には医師の十分な知識と経験が必要です。
まとめ
小児の鼠径ヘルニア治療において、腹腔鏡手術が新たな選択肢として注目されていますが、お子さま一人ひとりの状態に合わせた最適な治療法の選択が重要です。この情報が、小児の鼠径ヘルニアでお悩みの方々にお役立ていただければ幸いです。
なお、当院では現在、小児の鼠径ヘルニア手術は行っておりません。小児の治療に関するご相談は、小児外科のある医療機関にお問い合わせください。
当院、大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックでは、成人の鼠径ヘルニア治療に特化しております。成人の方で鼠径ヘルニアについてお悩みの際は、どうぞお気軽にご相談ください。