1. ホーム
  2. 医師紹介・院長ブログ
  3. 原因から考える足の付け根の膨らみ、しこり~鼠径ヘルニア(脱腸)専門医として~
所 為然院長

原因から考える足の付け根の膨らみ、しこり~鼠径ヘルニア(脱腸)専門医として~

こんにちは、皆さん。今回は、鼠径部(足の付け根)にできるしこりの原因と対処法についてお話しします。

鼠径部にしこりを感じると不安になることが多いですが、その原因を知り、適切に対処することで安心できるでしょう。

鼠径部にしこりができる主な原因

鼠径部にしこりができる原因はさまざまです。以下に代表的なものを挙げてみます。

  1. 鼠径ヘルニア

    • 鼠径ヘルニアは、腹壁の一部が弱くなり、腸や腹膜がその部分を通って外に飛び出す状態です。男性に多く見られ、立ち上がったり、重い物を持ち上げたりするとしこりが大きくなることがあります。通常は柔らかく、圧迫すると引っ込むことが特徴です。
  2. リンパ節の腫れ

    • 鼠径部には多くのリンパ節があり、感染症や炎症、がんの兆候としてリンパ節が腫れることがあります。しこりが痛みを伴う場合や、長期間続く場合は注意が必要です。特に感染症の場合、発熱や赤みを伴うことがあります。
  3. 脂肪腫

    • 脂肪腫は脂肪組織からなる良性の腫瘍で、柔らかく移動することが特徴です。通常は痛みを伴いませんが、大きくなると気になることがあります。
  4. 粉瘤(アテローム)

    • 皮脂腺の閉塞によってできる良性のしこりで、皮膚の下にできることが多いです。時には感染して赤く腫れたり、痛みを伴ったりすることがあります。
  5. ヌック管水腫

    • 女性に特有の病気です。症状が無ければ治療の必要はありませんが、痛みがあれば切除することで対処します。

対処法と治療

鼠径部にしこりを感じた場合、以下の対処法や治療法が考えられます。

  1. 医師の診察を受ける

    • まずは専門医の診察を受けることが重要です。しこりの性質や他の症状に基づいて、適切な診断と治療法を提案してもらえます。
  2. 鼠径ヘルニアの場合

    • 鼠径ヘルニアは、手術で治療するのが一般的です。当院では日帰り手術で治療が可能で、早期に対応することで緊急手術を回避できます。
  3. リンパ節の腫れの場合

    • 感染症が原因の場合、抗生物質が処方されることがあります。腫れが続く場合や他の症状がある場合は、さらなる検査が必要です。
  4. 脂肪腫や粉瘤の場合

    • 症状がある場合は、外科的に除去することも検討されます。粉瘤については診断がつけば感染を起こす前に切除することで合併症を減らせます。
  5. ヌック管水腫の場合

    • 症状で困っているのであれば切除です。ただまれに異所性子宮内膜症の合併を認める場合があり、この場合は症状が無くても切除の適応となります。

まとめ

鼠径部にしこりができる原因は多岐にわたりますが、早期に医師の診察を受けることで、適切な治療を受けることができます。自己判断で放置せず、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

 

大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックではまずしこりの原因が何なのかというところから診察を行っております。

鼠径ヘルニアかどうかをご自身で判断することは簡単ではないと思いますので、しこりがあるというだけでも一度ご相談ください。

ご相談は電話、LINEから24時間 365日受け付けております。

著者

院長
所 為然Yukinari Tokoro

略歴

2010年3月 広島大学医学部医学科卒業
2010年4月 成田赤十字病院
2012年4月 千葉大学医学部付属病院肝胆膵外科
2014年4月 千葉県がんセンター消化器外科
2017年4月 大阪赤十字病院消化器外科
2022年12月 MIDSクリニック開院

資格

外科学会専門医/消化器外科学会専門医/消化器がん外科治療認定医/緩和ケア講習会修了

所属

日本外科学会/日本消化器外科学会/日本臨床外科学会/日本医癌学会/日本内視鏡外科学会/日本食道学会/日本ヘルニア学会/日本臨床栄養代謝学会

一覧へ戻る